パペットカウンセリングとは?

パペットカウンセリングとは
人は、ストレスの軽減や孤独感の解消、悲しみからの開放に、自分以外の存在を求めることがあります。それは、家族であったり、友人だったり、恋人だったりするかもしれません。ある人にとっては、ペットであったり、植物や車だという人もいるかもしれません。芸能人や、好きなアニメのキャラクターがそんな存在だという人もいるでしょう。

そこに共通するのはアニミズムです。アニミズムとは、生物、無生物に関わらず、全てのモノには魂が宿っているという考え方です。人は自分以外の、「生」を感じるパートナーを欲しているのです。身近に自分以外の「生」を感じ、触れ合うことによって得られる安心感や癒しに、救われる人は多いのではないでしょうか。

このアニミズムの考え方をもとに、人形やぬいぐるみを心療に活かしたものを、パペット(人形)セラピーといいます。パペットとは、人が手で動作をつくることができる人形やぬいぐるみのことです。用いるのはパペットだけではなく、どんなものでもアニミズムの考え方で擬人化できるものであれば代用できます。感情移入できるものを手で動かして動作を作り、対象者と会話をするのです。

そんなパペットセラピーを用いたカウンセリングが、パペットカウンセリングです。次のような効果を得られると考えられています。
ANiMiで感じていただきたいこと
  • 心の癒し
  • 豊かな感情や表情
  • 社会性の育成
  • 自信の確立
  • 孤独感の緩和
  • 認知症予防
パペットカウンセリングは、パペットを通じて対話する相手にだけではなく、自分へのカウンセリングをすることができます。自分のタイミングで、日頃の生活の中で気軽にあなた自身であなたを癒すことができる、身近で簡単なセルフカウンセリングなのです。

幼い頃でも、おとなになってからでも、人形やぬいぐるみに話しかけたことはありませんか?ペットに話しかけて、空想の返答で、会話を続けていたりしませんか?美しい花を見て、思わず微笑みかけたことはありませんか?大切にしているカップを磨きながら、心の中で「いつもありがとう」とつぶやいたり、愛用していたバッグが壊れて、「ごめんね」と悲しみの声が出てしまったり。部屋に飾っているマスコットに、「おはよう」と声をかけたりと、相手に対して自分の感情を投げかけてしまう瞬間がアニミズムの発露なのです。
パペットカウンセリングをやってみる
対象者がいる場合 for OTHERS

相手の注意視線がパペットに向くよう、手にしたパペットを動かしながら話しかけます。
相手がパペットに感情移入しやすいよう、いつもとは違った声色でパペットになりきって優しく話しかけてあげましょう。

セルフカウンセリングの場合 for SELF

手にしたパペットを自分に向けて、対話します。少し動きをつけてあげると、より愛着が湧いてくるでしょう。
会話は、声に出しても心の声でも大丈夫です。あなたの素直な気持ちを、パペットに打ち明けてみましょう。